震度6
台風9号が接近していたこともあり、予定をキャンセルしようか、かなり迷うも・・・ようやく確保した休日で、おそらく台風の進路からも問題はないだろうという予見のもと、予定通り伊豆の修善寺にある山の上のホテルに宿泊。実際、移動中もさほど降られず、沼津へ到着してからは完全に晴れて、素晴らしい時間を過ごせていた。
朝の5時をまわった頃、強い雷雨の轟音でうっすらと目が醒めていた。崖下の街に面した壁側が、全面に大きな硝子窓で見晴らしの良い部屋であったため、打ちつける大粒の雨がバチバチと強烈な音を鳴らしている。帰路の山道の崖崩れが起きないか、少し心配ではあったのだが、おそらくお昼過ぎには止むだろうなと楽観しつつ、ウトウトと再び眠りにつこうかとした瞬間。
突然の揺れ、激しく、速い。徐々に強くなる。地震だ。上階のレストランのグラスや食器などが割れる音が聞こえてくる。瞬間的に、ギュッと覚悟を決めつつ、冷静を装いながら衣服を着替え、荷物を整理して備え付けのテレビを観る。速報が既に出ている。震度6。揺れは、長くは続かず、おさまるのが早かった。1時間程経過を見守るも、余震も少なく、建物の被害もあまり無さそうなので、少し落ち着きながら、彼女の実家近辺も震度6とニュースで報道されていたので電話を試みる。なかなか通じなかったが、最終的に連絡取り合うことができ、お互いの無事を確認して、ひとまず安堵。服を着替えたまま、少し眠る。
8時30分頃、ホテルで用意していただいたコーヒーとハーブティー、少しのパンをいただく。温泉の外湯も使用可能な状態に復旧していただいたので、風呂は入れるうちに入っておこうと思い、自分ひとり霧もやの山々を眺めながら、ゆったりと温泉に浸かる。朝からの緊張で疲れてしまっていたので、とても気持ちよい。今思えば・・・この時、大きな余震がこなくて良かった。
11時15分頃、ホテルのレストランで美味しくブランチを堪能。大変ありがたかった。外壁など剥がれ落ちていたり、大きな冷蔵庫が倒れたりして、かなりの被害があった中、料理を提供してくれたスタッフの皆さんに感謝。山々の景色は静かで、あたたかい陽射しが街にふりそそいでいた。地震があったことなど、まったく感じられない不思議な感覚。
13時30分頃、無事にチェックアウト。今回の旅の予定では彼女の実家へも立ち寄るはずだったが、地震で断水してしまい、家の水道が使えないとのこと。僕ら二人が行っても何が出来るわけでもないし、逆に人数が増えることでトイレの問題など・・・悩む。しかし、せっかく近くまで来ているので、東名高速が通行止めとなっていたが、沼津市まで戻り国道1号で彼女の実家を目指し車を走らせる。しかし、1号バイパスが鬼のような渋滞となったので、地図と静岡出身の彼女のナビでなんとか渋滞を避けながら移動。途中、ホームセンターのカインズで20リットルのポリタンクを2個購入し、カインズの店員さんに事情を話し、タンクに水をたっぷりと入れさせてもらい、40リットルの水を確保。感謝。ようやく20時過ぎに僕らが到着した頃には、街の断水も解除されていたが、結果良かった。彼女の両親とも無事に再会でき、ホッと安心。
東京へ戻る際、東名高速の復旧が遅れていたので、茶畑の中や海沿いの抜け道を駆使して静岡インターまで移動、静岡・東京間はガラガラで快調に走行して帰宅。久々に長時間のドライブで疲労困憊。
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大変でしたね お疲れ様でした。
名古屋は震度4でした 僕は夢の中でした。。
Posted by: yamao | 2009年08月14日 10:09