美味しく楽しくて。
毎年恒例となってきた、和食のカウンターで祝ってもらう誕生日。
当たり前だと思わず、感謝。ありがとう。
と、今年も昨年に引き続き、天ぷら。場所は銀座にある「天ぷら 近藤」。
お昼のコースを頂く。店の入り口に着くなり沢山の客が店外に並んでいる。店内も満席。予約は入れたよね・・・と思いつつ待っていると、次から次へと勘定を済ませた中の客が外へ、待ち客が次々と呼ばれ中へ・・・入れ替え制なんだ。過去に入れ替え制っぽい客の入れ方をするフランス料理店で非常に残念な思い出(なんだか家畜の餌やりのような感じで・・・)があるので、もしやと一瞬こわばらせたが、それは杞憂であった。1回転毎に、使用する油から、カウンター内の作業台から、全てキレイに整えてリセットしているのだ。そうか〜、そうなのか、気分良い!
それに、入り口入ってすぐの大将とアシスタントがメインに揚げているカウンターではなく、奥の若大将ひとりで全て切り盛りしているカウンター席に案内されたことも、結果良かったのかもしれない。大将のカウンターは子どもも含めた家族客など、ギューギューに満席であるが、奥は我々ともう一組の若いカップルのみで静かに食事が楽しめたので。
明るい陽射しのもと、シルクのような泡の生ビールを空豆と共に喉の渇きを癒し、最初の海老の頭をサクッと塩と共に頂く。ご馳走のはじまりだ。
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海老の身は半生で甘く美味しく、アスパラは太く食べ応えもありウマイ!椎茸はやや小ぶりであるが、味わい深い濃い旨さがある。奥さんは椎茸を食せないので、ヤングコーンであったが、横から一口頂くと、ヤングのくせに身がプチプチと芯も太い(嬉)。彼女曰く今日の一番はこれだったようだ。キスや穴子も頂いたが、ピーマンや茄子、プチタマネギなどの野菜の美味さが際立つ。ピーマンは丸ごと中身の種をそのまま食べたが、苦くなく本当に甘く旨かったのが良い意味で予想を裏切られた。私の一番は、白魚を10匹以上大葉と一緒に揚げた品。程よい火の通しと大葉の香りと魚の旨さがぎゅわ〜っとね。そして、せっかくこのお店にきたので、コースに入っていなかった名物のサツマイモの天ぷらも追加。家庭の芋天のように薄切りではなく、ほぼ芋のサイズをそのままにゆっくりと揚げているので大きいです。なので、ふたりで半分ずつ、中ホクホクの外側はカリッと美味しいです。最後にホタテと海老のかき揚げ丼で締め。かき揚げ丼は既に味付けした具材を揚げているのか、あの白飯につゆがかかっておらず、白いご飯にポンとかき揚げがのっかっている。ちょいと新鮮。つゆが染みこんだ白飯も好きなんだけどね。最後にマンゴーで口の中をひんやりと癒す。ご馳走さま!
当然、料理はおいしかったが、天ぷらをのせるお皿に敷かれている紙に油が付くと、さっと新しい紙と交換してくれる、きめ細かいサービス。目の前でこれから揚げる野菜の皮むきからだったり、魚をさばくところからだったり、食材が天ぷらとして揚がるまでの一連の流れを愉しめるなど、明るい陽射しの下で飲むビールの喜びだけでなく、食べるエンタメを充分に堪能。やはり、オープンキッチンのカウンター席での食事は楽しいね。
36本のローソクはなかったけど、オーボンヴュータンのプチフールを頂く。
ちまちました小さなケーキが沢山並んでいる姿は、見ているだけで楽しい。
ごちそうさまでした。
遅くなりましたがおめでとう。なんだかんだで早いもんだね。
Posted by: kamozo | 2009年07月02日 20:51