Bill Viola と Clint Eastwood
昨年末からいろいろありすぎて
頭の中が整理しきれないまま年が明けています。
ま、そんな時はお稲荷さんでも食べて
気を落ち着けるのがよいかもしれません。
お稲荷さんって、なんだか急に食べたくなります。
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「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展へ行く。
ビデオインスタレーションという基本軸ではあるけど、絵画のようでもありライブのようでもあり、不思議な感覚。じっと見つめていると向こう側へ吸い込まれていくんじゃないかという錯覚に陥り・・・ただ、お正月ということもあり、全く興味がないであろう展望フロアの観光客が多く流れ込んでいたせいで、速攻現実世界へ。
最近はPCのモニター越しでいろんなビデオアート作品を見る機会は増えたけど、空間を支配されたインスタレーションでの映像というのは、あらためて凄味が違うと実感。バチカンのシスティーナ礼拝堂でミケランジェロの「最後の審判」を生で見た時は、絵のスケールに圧倒された。そこにあるべくしてある絵画だから、当然完璧なインスタレーションでもあるわけだ。それに訪れている人々の中に跪いて祈りを捧げる人々がいたことで、より場の空気も凄味を与えていたような気もする。
森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/billviola/index.html
TAB
http://www.tokyoartbeat.com/event/2006/8476
「ミリオンダラー・ベイビー」Million Dollar Baby
「父親たちの星条旗」Flags of Our Fathers
「硫黄島からの手紙」Letters from Iwo Jima
を昨年から映画やビデオやらで鑑賞。
こどもの頃に日曜洋画劇場で見た、山田康雄が演じるハリー・キャラハンのイメージが抜けていなかったせいで、ちょっと食わず嫌いであったクリント・イーストウッドの監督作品。いいよ。いいね。いいんだなぁ。泣けるよ。せつない。でも現実だ。それが感想だ。
ミリオンダラー・ベイビーはヒラリー・スワンクの演技最高。ひたむきさと明るさが物語の後半からの急展開でより切なく光る。父親たちと硫黄島は当然セットで観るべきと思うけど、硫黄島の激闘の歴史を知らない人は硫黄島から観た方が良いような気がする。しかし、硫黄島のテーマが自決に特化していたような気もするが・・気のせいでしょうか。
ちょうど今日から防衛省が始まるようだけど、今もこれからも終わることのない僕らの戦争社会はどうなるんだろか。ただ、避けられない戦争だとか、正しい戦争だとか・・そんな薄っぺらな軽い言葉に惑わされずに、戦争は全てダメであると断固たる決意で立ち向かってもらいたい。僕らもね。
...
学生の頃、一時ビル・ヴィオラにはまってた時期がありました。
興奮して展覧会を観に行った記憶があります。
自分のちょっと甘酸っぱい想い出などともリンク。(笑)
ミリオンダラーは劇場で観て
もう一回観たいと年末のテレビを録画したものの
なかなか手を出せません。かなりのエネルギーが必要。
硫黄島もあんな感じ?
Posted by: YOKYU | 2007年01月09日 08:48